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顎関節・歯牙三角(仮称)

日常の臨床でよく見かける、八重歯・5番の舌側転位や口蓋側転位・上下の4番便宜抜去等歯牙の位置がズレている時 に起こる

不都合についての解決策についての考察です。

 

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今、Clase-1で説明すると右上・下顎6番と関節顆頭の基準点を想定した時にできる三角形の上辺は下顎の6番が作動し ても長さは変わりません。咀嚼運動時には、側頭筋・外側翼突然筋が優位に働き側方からの観察では三角形の内角が 変化するのがイメージ出来ます。実際はすこぶる複雑ですが解り易く説明します。この三角形の一辺が変わらない事 が重要なのです。上下の歯牙(この場合は6

番)が軽く接触した状態と関節顆頭が作る三角形が正常基準とします。

 

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下の図は右上5番が無くて歯牙の移動によって閉鎖歯列の状態を表しているつもりです。この場合上の6番7番が近心に 傾斜してスペースが無くなります。(4番の遠心傾斜はあまり起きない。)つまり前述の三角形の上辺が長くなり正常 基準から外れて来ます。当然のことに咬筋・側頭筋の作動時の筋線維に変化が出ます。外側翼突筋もしかりで、関節 顆頭と関節円板との乖離が起こると顎関節症を招来してきます。要するに咬合が不安定な状態になるのです。

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歯列弓は只単に上下の歯牙が並んでいるわけではなく、全体で緊密な関係を持ち一つの小宇宙を形成しています。 この図で赤字部分は咬合再構築に使うB-Pointではありませんが上下前後左右あるいは対角線関係に位置する歯牙 とも密接に関係しています。

 

咬合の再構築治療とは、このB-Pointを中心に考えを進めていくことだと私は考えています。 jo-4  

右上5番が無くて閉鎖歯列の場合は、6番7番の位置が近心に移動している為に本来のB-Pointは歯牙上では遠心に 移動しています。上顎の歯はまな板で下の歯は包丁に例えられ、上の歯のB-Pointに下顎の歯のB-POINTをずらして 咬交させることで治療効果が出ることもあり、選択肢の一つです。  しかしながら、効奏しないときは上顎の歯のB-Pointをずらして下顎の歯との整合を図るといいです。 歯にかかる外圧はB-Pointで受けると一番安定するし長く持てます。それ以外だと何を試みても歯牙の痛みや筋肉痛 顎関節の痛みに対応するのは至難の業でしょう。ましてや脚・腰・膝の痛み・息苦しい等の歯とは無関係だと思われ てきた不定愁訴に対応することなど到底無理ですね。最近は患者さんのデンタルIQも高くなり、歯科治療に対して クレ-ムも多くなったと聞きますが皆さん

どうですか?参考になれば幸いです。

 

jo-5 

author:穐田俊二, category:歯と身体, 17:17
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