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両側バック症例
両側バック症例の考察です。 右偏位タイプで症例発表に際しては本人の了解を頂いております。

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上下の顎の模型です。

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左側面観です。上顎前突**出っ歯**あるいは下顎後退位の状態であることが判ると思います。

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正面観です。
下顎の歯牙が少し隠れて見えます。



左の顎関節のレントゲン像です。
正常な位置より関節顆頭が耳孔に近く位置しているのが判ります。
こういう状態を後退位**バック**と呼んでいます。

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右の顎関節のレントゲン像です。
同じくバックですが、左よりもバックの程度が大きいので両側バック*右偏位と 表現しています。
関節顆頭の耳孔との距離を左右で比べてみると判ります。



下顎が正常な位置に無い場合。
頭位が定まらないので姿勢に無理がきて、二足歩行をする場合に身体が倒れまいとして、身体のあらゆるところに不具合が生じ、筋肉痛その他を訴えるようになります。

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⦅ 本人直筆です ⦆ ここでも⦅ 下顎は軸足の方に曲がる ⦆という現象が観察されます。
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上顎の歯牙のポイントを狙って下顎に一級関係のバイトを入れました。左側面観です。

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一級バイトを装着しての顎関節のレントゲン像です。レントゲン的には正常な状態です。(右のレントゲン像は割愛しました**筆者**)

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同じく右側面観です。左の犬歯の不具合が右上の7番に出て交叉咬合しています。歯列からはみ出しているので 現時点では機能回復は不可能なので今後の課題です。
⦅この段階では右足に体重が乗らないのと。そのことが原因の不具合は解決しません。⦆

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よく使用されるマウスピ−スは顎関節のストレス緩和には効果的ですが、食事や外出の際に外す様なものでは 顎関節の全体的な治癒は起こりにくいと考えられます。【生活型のレジンスプリント】は、顎関節の修復・全身 のケアには、必要不可欠と考えます。
この際、歯牙のR/C比率という歯科補綴学の常識を無視してまでも、 このような上下顎の関係を出発点にすべきでは無いでしょうか!!勿論『咬合調整』は不可欠です。 〘顎関節症〙というと決まって《マウスピ−ス》が選択されますが『バイトが高い』状態でも顎関節には不具合が 生じます。大切なのは【診断】です。

バイトが高いときにレジンスプリントを入れると症状は悪化するのみです。

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犬歯に代表される咬合サイクルの関節顆頭の動きに注目して下さい。関節円板の位置のズレが生じたとき、病的な 症状としてクリックがよく観察されますが、この時、顎関節包の周囲靱帯にも病的な変化が生じている筈です。 股関節しかり膝関節しかり靱帯損傷すると大変な事態になります。顎関節も同様です。安静にして除痛して、 尚且つ、摂食できなければ***************。
歯科医学の使命です。   
因みに前述の本人の不定愁訴はほぼ解消されました。これからが新らしい人生の始まりです。
author:穐田俊二, category:歯の話, 16:12
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