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指しゃぶり?
今回の登場は15才男子。昔の【指しゃぶり】の癖でのオープン・バイト?
【顎の開閉口時の音−−クリック−−】を気にしての来院です。

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歯列は凸凹無く、欠損もなく、歯肉炎・歯牙沈着物もなく一見問題が無いように思える状態です。

前歯部が咬交していなくて【前歯開口=オープン・バイト】が観察できます。『指しゃぶり』が原因の場合もう少し違った形状を示すのですが、
この場合、何故開咬になったのかは判りませんね
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左側面観 犬歯関係は亀蕕濃牙の接触状態も良好
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右側面観 犬歯他左と同様です。
☆▲★顎関節の運動時に観察・自覚されるクリックは、関節円板(ディスク)と関節顆頭の連動不備によって起こると考えられています。顆頭の動きが異常な場合は、下顎が左右的にズレるか、バック(引っ込んだ位置で動く)するか(下顎が前方に出過ぎるケースではクリックはあまり発生しない。)なので、写真3枚(前出)では当てはまらない様に思えます。が?!
顎関節のレントゲン像

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右は明らかに関節顆頭が耳孔に接近していて右後方にバックしているように見えます。(軟骨でできててレントゲンに映って来ない関節円板が前方に
滑り落ちてヘルニア状態になっているように思えます。)

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左側顎関節の様子。関節顆頭は右下方に引っ張られて、高位咬合の様に診てとれます。(亜脱臼気味なので咬んだ感じが右よりも心許なく咬みにくい感じです。)

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下顎が前後運動したとき、関節顆頭は関節凹みの前壁を図のように滑って行きます。このとき関節円板が介在しますが、前歯部の動きとパラレルに動くのが正常とされています。

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図の様に前歯部の咬交が欠如した状態では、関節顆頭の動きはデタラメになり、例えると[つま先をあげて踵だけで歩くような感じ。][パンクした自転車で凸凹路を走るような]衝撃が絶えず臼歯部に伝わり、頭・後頚部・背筋部に異常な緊張が出て、15才の男子としては、成長発育にひどいマイナス要因になります。
このようなストレス・ブレーカーとして関節円板の前方転位(ヘルニア)が
発生。顎の開閉時に音が観察される(クリック)様になっているものと推察されます。〔クリックは咬合不全での生体の逃避防御反応の一種ですね〕
因みに人工的に前歯ガイドを付与すると、クリックが軽減し、筋肉の弛緩が実現されるので成人ならば、補綴的な解決法もありますが15才では躊躇されます。そこで!!【機能矯正】の出番??!!なのです。
《これが非常に難しい!!》
▲△○☆★付録◇◆▽▼軸足と噛み癖と顎位の偏位は一致します。この症例は、歯牙のズレが無くても前歯部のガイドが無い状態等で、得手側での咀嚼
が、顎関節の偏位をもたらすという典型症例といえます。
author:穐田俊二, category:歯の話, 15:25
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