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カリエス多発その2
前回の続きです。
上下の前歯が咬交しない状態ですが、詳しく観察するとこのような顎位の
場合ある一定の法則が見て取れます。

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モデルさんを模型上で左下から見上げた写真
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同じく右下からの写真
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_竺楞飴は上顎前歯の約3ミリ(切歯乳頭後半にかかるか、かからないか)というところに歯肉に軽く接触する場所にある。
下顎犬歯の遠い心斜面は上顎第一小臼歯の近心面に接している。
治療顎位で扱われる前方ガイド・犬歯ガイドは´△了牙の咬合状態では成立しない。
**この状態がこの症例での中心位で後退位の限界と考えられます。歯牙の崩壊により、この中心位が外れると患者さんは【顎が止まらない・どこで咬むの?・体がフラフラする】とか不定愁訴の権化に変身してしまいます。
**『バイトが下がってしまった』として臼歯部でバイト挙上しても関節顆頭が引きずり出されるだけで、顆頭は簡単に復位します。【顎位が不安定】になって患者さんは相当辛い想いをされる事が多いようですから、慎重に対処する必要があります。実際には『咬めない・どこで咬むのか判らない・歯が痛い』という訴えをすることが多いです。
前回のレポートの模型をもう一度良く観てみてください。
下の写真の赤点に該当するところが上下関係なしにカリエスで崩壊しています。
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図に書き込みがありますが、青の縦線がストレートになっていれば咬合も
維持できるし、カリエス・歯周病にも抵抗できるのですが、、、、。

特に上下左右を問わず第一小臼歯(4番)の歯科的治療の際、中心位を失うケースが多いようです。【むし歯の治療は色々やりました。けどそれまでは何とか凌いでこれましたが、左下の4番を失ってから地獄が始まりました。】この症例ではないのですが、同じような顎位の方の訴えです。

このような顎位の方は、おしなべて細身であるので、体力的に相当堪えるようで、大変な思いをされてるのが痛々しく感じられます。

much-14『誤字失礼』!!
4番は度々紹介しますが、【咬合高径維持】の働きをする最も重要な歯牙で
ここが外れると顎関節の緊張は一気に崩壊してしまうことが、【顎が止まらない】という訴えに繋がるようです。顎関節でも耳孔側の後部組織周辺は
骨も脆弱で関節円板が滑ると際限もなく後方に沈んでいってしまいます。
この症例では、顎関節は左右にはズレがあるものの前後的には異常が無いものとして、先の青線がストレートになるように治療をしております。歯牙の
治療順番も非常に大切なのですが、この話は別の機会にしましょう。
**試行錯誤でバイトをいじらないようにして欲しいものです。

author:穐田俊二, category:歯の話, 15:03
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