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人智及ばない?後編
【人智及ばない?】の続きのお話し
前回紹介しました【反対咬合】の症例の顎関節のレントゲン像です。
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右顎関節像
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左関節像***左後方へシフト・咬合高径は低くてバック気味
以前にも説明しましたが【反対咬合】は下顎を常に突出させた状態でなく
上下顎骨のサイズが、通常観察される状態とは違って逆転していてその上に歯列が乗っかかっていると考えるのが正解だと考えられます。
顎関節の形状にも特徴は認められず、関節顆頭の運動も同じだと考えられます。但し、関節顆頭の自由度は側方・前後には歯牙・関節靭帯の有り様で
制約が有り咀嚼時は上下動が主で所謂《Dog Eating》臼摩運動《奥歯で食塊を磨り潰す運動》は普通より少ないと考えられます。

左上2番の先欠での前歯部分反対咬合症例
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左顎関節の観察では関節顆頭は関節凹から逸脱しているように見えます。
このようなケースは《高位咬合》での亜脱臼・関節円板の後方転位による・
右方に関節顆頭がシフト《右偏位》いずれかの状態が考えられます。
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右関節顆頭はバックしているのが観察されます。
**【左では食べにくい−本人−】ということでまだ13才という年齢を
考えると【右咬み】が習慣で発育していくと顔貌の変化も懸念される状態だと思われます。
**身体的不定愁訴は頭痛肩こり腰痛姿勢が不安定で疲れやすいetc----色々
『しんどい・しんどい』が口癖のようです。
所謂【反対咬合】の遺伝形質の方は『大型・大柄』でおしなべて強い筋力の
持ち主が多く元気な人をよく見かけます。特に背筋はすごいものが有ります
その中で上記のような不定愁訴がでると、かなり《咬合不全》が足を引っ張っているのではないかと思われますね。特に今回挙げた3番目の症例の方は
ご婦人でどちらかといえば小柄な方で、左の犬歯の逆転は歯周病が主因のように思えます。
**【犬歯の逆転】は反対側顎関節顆頭の運動に特に関与している【外側翼突筋】の有り様に問題が出てきます。今まで紹介した症例では【早期欠損】【遠心咬合−前後的なズレ】がありましたが、【犬歯の逆転】はただ単に
普通とは反対に動く『右にハンドルを切ると車は左に曲がる』といった単純な問題では無いのです。次はこの辺の話に進んでいきます。
**【外側翼突筋】の働きについては、難解でしょうが、本編を参考にしてください。次回は、【では、ど−するの?】についてのお話し。残念ながら
正回答は用意できません。*****です!!

author:穐田俊二, category:歯の話, 09:34
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